2014年12月11日木曜日

2014/12/11 Awareness about eating@IIT ニーズと「食べること」の大きな気づき

久しぶりにブログを書きます。
今年の夏ぐらいから、ジム&ジョリ・マンスキー全国ツアーのオーガナイズでとてもとても忙しくなり、なかなかブログを書く余裕がありませんでした。

10
月で終わって、1ヶ月ちょっと。
そして今、私は清里にある清泉寮で開催されている、9日間のIIT(国際集中トレーニング)に参加しています。

毎日、朝の9時から夜9時まで、セッションが3つあり、それに加えてホームグループでの集まりや、
朝活、そして夜のみんなでの集まりや打ち合わせ・・・
分刻みの忙しく充実した日々を過ごして、7日目が終わろうとしています。

毎日、たくさんの気づきと感動の中、安心な場所でみんなに囲まれて学べる事が
とてもとても感謝でいっぱいです。

そんな中でも、今までで一番の気づきをひとつ、シェアしたいと思います。
ロバートのセッションでのこと。
タイトルは、illusion of conflict of needs (ニーズの衝突の幻想)というもの。
つまり、選択肢が複数あり、ニーズが衝突しているように思える場合、
どうやってNVCを使って選択肢を選ぶか、という実践方法。

私のワークの時間が15分しか残っていなかったため、私はなるべく簡単なものを
選ぼうと思い、次のような選択肢を選びました。

会場の清泉寮の料理がとてつもなく美味しいのです!
そこで問題が・・・どうしても食べ過ぎてしまう!!

これをワークで使ってみよう。

選択肢A=出てきた料理は好きなだけ好きなように食べる
選択肢B=少し食べる量を減らす

まず、選択肢Aのニーズを探しました。これは簡単。
「楽しみ」「豊かさのお祝いと喜び」

次に選択肢Bを考えてみたんですが、実は今まで、あんまり深く考えたことはありませんでした。

最初に出てきたニーズは「健康」。これは簡単。
でも、その先にあるニーズは何だろう?
はじめてもう少し突っ込んでつながってみたところ
そうだ、私は、健康がなくなって、身体が動けなくなったりして、
自分がやりたいことが出来なくなるのは絶対いやだ!!

「自由と選択」

というものすごく強いニーズとつながったんです!!

涙がボロボロ流れました・・・。

そこで次のステップとしては、
選択肢Aと選択肢Bのニーズ全部のニーズに充分身体でつながって、
そこで、なるべくすべてのニーズを満たすような手段が浮かび上がってくるのを待ちました。

出てきた手段は次のようなものでした。

「この場所にいる間はお祝いの場所だからあまり無理に食事制限をすることなく、
みんなと一緒に美味しい食事を楽しむ事を優先しよう。
ただ、また日常に帰ったときにあらためて食事について考えよう。

でもひとつだけお願い。
食べる前に、身体に、こう聞いてみて。
”今、私はこれを本当に食べたいと思ってる?」

わかった。食べる前に身体に本当に食べたいかどうか、確認するようにしよう、とそのとき決めました。

ですが、食堂に行ってまためちゃくちゃ美味しい料理を目の前にすると、
すっかりその自分との約束を忘れてしまい、いつも通り、山盛りお皿に盛って、席につきました。

で、食べはじめたんだけど・・・

え、なんで? 食べられない・・・ 身体が受け付けてくれない・・・!!

食べたくても、おいしそうなステーキなのに、食べられないんです!!!

衝撃でした。。。

そして、大好きな食べる事が出来なくなる!!とショックになり、食堂なのに号泣し、
さらに、私の身体がちゃんと、私の健康を守ろうと、そして自由と選択という
私の大切なニーズを守ろうと、食べなくて良い量の料理はいらないと
示してくれているんだ、というその身体の働きの不思議さに
畏敬の念がわいてきて、また、感謝の気持ちから、まるで赤ちゃんが泣くように
大号泣してしまったのです。。。

周りのみんなはびっくりしてましたけど、理由をあとでちゃんと説明すると
感動してくれました。

そしてそれから数日たってますが、朝食でも食べるものが、パンから
和食中心、野菜たっぷり(特に大根)を食べるように変化してます。
今日の夕食も、身体が不要だというので、食べないことにしました。
どこまで続くかはわかりませんけど、自由と選択、健康というニーズに
これからもつながっていこうと思っています。

こんな感じで毎日、とても充実した学びの日々を過ごしています。
あと3日で帰らなくてはいけない、と思うと、とても寂しいなぁ・・・。

よかったら、これを読んでどう思ったか、感想を教えてもらえると、
学び、つながりといったニーズが満たされてうれしいです。
(Facebookのコメントでよろしく〜。)
富士山と

食事がめちゃくちゃおいしい!

空気も澄んでいて気持ちいい

メイン会場。100人がここに集まります。

センターの飾りとニーズブロック

ホルヘーー!!爆笑のセッション。

ロバートとソーヤー海くん

ホームグループのみんなと

みんなありがとう!

癒しと嘆きと和解のセッション



2014年6月4日水曜日

2014/6/1 福島から避難されているお母さん向け・思いやりコミュニケーションワークショップ1回目レポ

福島から自主避難されているお母さんのコミュニティに向けた、NVCのワークショップをファシリテートさせていただきました。

タイトルは「思いやりコミュニケーション」。4回のコースで、そのうちの1回目です。
今回、この場とつながることが出来たのは、きくちゆみさんからのご紹介です。
ゆみさんが、「とてもおすすめのファシリテーターです!」と推薦してくれた、とのこと。
ありがたいことです。ゆみさん、本当にありがとうございます!

参加者のみなさん、ほとんどが初めてNVCに触れる方で、中には「何をするのかまったく見当もなく来ました」という方もおられました。

最初なので、とにかく、心を開ける場をつくること、を意図としてその場にいました。

参加者のみなさん、福島から避難している、という共通点はあっても、住んでいるところが違っていたり、はじめて話す、という人たちもいました。

ワークを交えながら、共感的に相手に寄り添って聞く、相手とつながりたい、という意図を持って好奇心を持って聞く、ということを実感的につかんでいただくようにしました。

あと、自己共感のワークもして、感情がざわざわしたとき、そこにはどういうニーズがつながっているのか、ニーズのリストから探してもらい、つながる、という体験をしていただきました。

そのワークが終わったとき、本当にその参加者の方の顔つきが、緊張がほぐれてほっとした雰囲気に変わっていたことに驚きました。

本当に、NVCのプロセスというのはとても簡単に、誰でも使えるのに心の持ちようをがらりと変えてしまうパワーがあります。

そしてペアを組みながら、自分の話を、判断や分析なしに聞いてもらえることで、場がどんどんと暖かく、やわらかいものになっていきました。

私もとても暖かい気持ちになってきました。

あぁ、こういう場を作ることを、やっていきたいんだなぁ、私は。
改めて、その願いと深くつながることができた気がします。

「今までの人生、本当に聞く、ということがどういうことがわかっていなかった、ということに気づかされました」

という感想をいただき、本当にうれしかった。
自分のことをありのままにお互いに伝え合える場がある、というのはなんてありがたいことなんだろう。

エンパシーカードを使って共感すると誰でも簡単に共感できます

その場を作ることに貢献できたことに、本当に感謝の気持ちでいっぱいになり、また涙があふれそうになりました。

チェックインの中、ある、参加者がシェアの中で、前日にゴスペルコンサートに行った話をしてくださいました。
そこで言われた言葉に、次のようなものがありました。

「人はそれぞれ、ミッションを持って生まれてきている。そのミッションはひとりひとり、まったく違っている。あなたは、あなたのミッションを受け入れて、行動して行けばいいのです」

その言葉は、まるで私に言ってくれているように感じて、心がふるえました。

人と違っていていいんだ。
自分のミッションを進んでいけばいいんだ。

勇気をもらえました。

その出会いと、いろんな計らいに対して、感謝します。
ありがとうございます。


●参加者のみなさまのアンケートから

Eさん)エンパシーにより、より深くニーズを探ることが出来ました。
Mさん)同じニーズを持っている人や同じ思いを持っている人がいることがうれしかった。
Aさん)何故か最初からリラックスして参加することが出来ました。テーマの無い中で、自分のことを話すのは難しかったのですが、人に話して、ニーズを導き出すことで、自分を客観的に見ることができたような気がします。
Nさん)人の話を聞く姿勢のポイント・・・分かっていたようで分かっていなくて、再確認させていただきました!
Eさん)みんなが、まとまっている雰囲気になっていった。何よりも、人からの指摘ではなく、ゆっくりと気づけたこと。
Jさん)思いやり、寄り添ってきいてあげる事を日々、気にして生活したいと思いました。

おだやかな雰囲気

次の回までにやっていただく宿題



2014年5月14日水曜日

2014/5/11 自己統合ワークショップを開催した


5月11日の日曜日、長田せいじさんと一緒に、何度目かの
自己統合(セルフインテグレーション)ワークショップを開催しました。
毎回、少人数でじっくりと、時間的にゆったりとやっています。

今回も参加者は5名さまでしたので、せいじさんも入ってもらい、
基本的に3ペアになってじっくりワークをしてもらいました。

ほとんどNVCにふれるのがはじめて、という方もいらっしゃったので、
最初はニーズとは何か、共感を与える、エンパシーとは、
といった基本的なところも説明して、
相手に対して共感する、というワークも行います。

自己統合プロセスというのは、他人に対してではなく、
自分の中にある複数のパートを認識して、
お互いのパートがもうひとつのパートに対して
共感する、というのが基本だからです。

まず、他人に対する共感(エンパシー)をする練習をしていたので、
自分の中のパートに対する共感も、スムーズに行うことができていました。

NVCでの共感は、相手の中にあるニーズにつながろうとする
意図が大切。そしてニーズ=大切にしているものから出る
感情が、ニーズにたどりつくための指針になります。

ニーズのリストを見ながら、相手のニーズを推測する、ということを
やりますので、はじめての方でもやりやすかった、という感想をいただきました。

自分の中にある葛藤について、長年、解決策を見いだすことができなかったことが、やっと糸口がつかめてとてもうれしい、という感想をいただき、
本当にうれしかった。

少人数で1日ワークを和室というリラックスした雰囲気の中でやっているので、お互いにはじめてあった人がほとんどなのに、
終わるころには、とても近づいた感じがありました。

あと、今回は参加者の方が、1才半のお子様を連れてきておられて、
その子もワークの間にみんなと一緒に遊びながら
参加してくれてたのも楽しかった!!

参加者のみなさんも、子供さんと一緒にデングリ返ししたり。
和室でごろごろと、だんだん、みんな子供帰りしているようで
おもしろかったです。私もごろごろしながらやってました。

自己統合のワークショップは、出たいです、というご意見も多くいただいていますので、これからもやり続けて行こうと思っています。

特に、この少人数でじっくり時間をかけてやる、というやり方が
深くリラックスして自分とつながることができるので
合っていると思います。

せいじさんとふたりでファリシテーションすることで、
参加者のみなさんに目がとどきやすく、
お互いにファシリテーターとしても余裕を持てるのもいいのかな、と
思います。

チェックアウトのときに、参加者のみなさんが目をきらきらと、
感想を伝えてくださるのを聞くと、
本当にやり続けてよかったと、感謝の気持ちでいっぱいになって、
涙があふれてきそうになります。
いや、よく泣いてしまいます。

そして参加者のみなさんも、たくさん涙を流しておられました。

「泣いてもいいという、安心感のある場所であることがうれしい」
という感想をいただいて、うれしかった。

これからも楽しみつつ、こういう場を作っていければと
思います。

参加していただいたみなさま、
本当にありがとう。
せいじさん、いつも一緒にありがとう。
長文を読んでくださり、ありがとう〜。

次回は8月の開催を予定してます。
あとそれまでに、オンラインでワークをやってみる、というのも
考え中です。

決めましたらまた、このブログでも告知しますね。

ニーズカードを使った共感も。
エンパシーサークルは気軽にできるワークです。

複数のパートそれぞれにあだ名をつけるのが楽しい。

手順はこんな感じ。

参加者の方から、うどと豆をいただきました。
手作りお味噌もおいしかった!

2014年4月20日日曜日

2014/4/20 思いやりコミュニケーション(NVC)ワークショップ入門編の内容

今日は、NVC(Non Violent Communication)をベースにした思いやりコミュニケーションの1日入門編を開催しました。

今日やった内容は次のようなもの。
3分間トーク
 最近の出来事を3分間シェアして、相手はそれを聞くことをして、そのあとリフレクション(伝え返し)をする。
・ニーズの輪
 人間が生きて行く上で必要だと思うものをあげてもらってニーズとはどんなものか考える
・エンパシー(共感)を使ってみる
 日常生活での出来事を使って、自分のニーズと相手のニーズを見る
・共感的リスニング
 話を聞くときにリフレクション(伝え返し)とエンパシー(共感)を使ってつながる
4つの耳
 共感的な聞き方、表現方法をキリンの耳、
 悪者探しの聞き方、表現方法をジャッカルの耳とNVCでは言います。
 実際の例を使って4つのパターンを体験する。
・共感的でない対応とは
 共感ではない12のパターンを確認
・リクエストの練習
 NVCでのリクエストとデマンドの違いとは

今日は少人数での開催でしたので、じっくりと学んでいただけて良かったです。

「はじまる前は1日なんて長いのではと思っていましたが、終わってみると
あっという間に感じました。日常生活で活用していきたいです。」
という感想をいただけてうれしかったです。

次回は4月27日(日)にまた、はじめての方向けのワークショップを開催します。
よろしければご参加ください。


Facebookでのイベント

■「はじめての、思いやりのコミュニケーション」
思いやりコミュニケーションとは、NVC(非暴力コミュニケーション)や共感的コミュニケーションと言われてい
人と人とがやさしくつながるためのコミュニケーション方法。

*セルフエンパシーで人間関係を癒すワークショップですが、はじめての方向けな内容に変更して開催します。
はじめての方もどうぞご参加ください。

*参考図書
「NVC 人と人との関係にいのちを吹き込む法」
マーシャル・B・ローゼンバーグ著
日本経済新聞出版社

今ではこの、バイブルとも言える本が日本語で出版されていますので、
理論は学ぶことができます。
ただ、本で学んだだけでは、日常生活で本当に使えるように
なるにはむづかしく感じるかと思います。

この、はじめての思いやりコミュニケーションワークショップでは
基本的なNVCの考えを説明するだけでなく、
実践的に使うためのワークを交えながら、
日常生活で使えるコミュニケーションとして身につけることを
お手伝いします。

<こんな方におすすめ>
・自分自身が本当に必要としていることにつながりたい
・思いやりに基づいた、より良い人間関係を構築していきたい
・人づきあいがどうも苦手でうまくいかない
・人間関係につかれた
・いろんなことにすぐにイライラする
・キツいことを言われたときにとても辛い、
 どう対応していいかわからない
・どんなときでも気持ちを落ち着かせる方法が知りたい
・どうしても許せない人がいる
・すぐに自分を責めてしまう
・過去のことをいつまでもくよくよ考えてしまい、辛い

こういった事象を変えるためのヒントになることをお伝えします。

<今までの受講者アンケートより>
・基本的にいずれのワークも有意義でしたが、とりわけ、
 エンパシーサークルでは気づきの機会に恵まれました。
・リラックスした雰囲気の中、マイペースでゆったり学べました。
・NVCの可能性とNVCによっての深い気づき。
 とても良い学びとなりました。
・ファシリテーターの川口さんの「イマココ」感がとてもよかったです。
・本日のワークの中で今までの人間関係をふりかえるきっかけを得ました。
 今、うまくいってない関係を見てみると、相手の感情とニーズを軽視していました。もっと、人を理解し、共感あふれる関係を築いていきます。
・自分が新たな発見を求めてそれに対する自分の能力に対して不安があることが気づきとしてわかった。
・Learningが深まった。知らずに人を傷つけていたのか!Understanding.


日時
2014年4月27日(日)
10:00 ~ 16:30
場所 東京・人形町近辺
*詳しい場所はお申し込みいただいた方に直接メールします。
定員 15名まで


参加費
6,000円

<お申し込み>
次の事項をメールでご連絡ください。
・お名前
・携帯連絡先
・このワークショップで特に学んでみたいことがあれば

メール宛先
koumeyukari(アットマーク)gmail.com

折り返し、振込先をご連絡します。
振込完了をもって正式参加お申し込みとさせていただきます。




2014年4月6日日曜日

「共感の3つの階層」と、今後のNVC関連ワークショップご案内

ごぶさたしてます。少し間が空いてしまいましたが、元気です。
最近は、今年の2月にはじまった、ジム&ジョリのメンターリングプログラムを
テレクラスにて受講しています。

次の4つのテーマ別のポッドと呼ばれる分科会があって、
1回は2時間のセッション。

1)メディエーション(調停)
2)自己成長(お金とのつきあい方)
3)社会変革
4)リーダーシップとファシリテーション

どれも月に1回ですが、日本時間で朝の5時だから眠い眠い・・・。
でも!今のところがんばって全部参加してます。

今日は、メディエーション(調停)の2回目のクラスでした。
その内容を少し紹介します。

「共感の3つのレイヤー」

・エンパシー(共感)とは、共感的に相手と一緒にいること。何も言葉を伝えないで
だまって共感の意識を相手に向けつつ一緒にいることも共感。(サイレントエンパシー)
言葉を伝えることだけが共感ではない。
意識がちゃんと向いているか、の方が大事。

・ステップ0
 エンパシー(共感)しようとする意図があること
・第1レイヤー(階層)
 経験の表面的なもの
  観察
  望みまたはリクエスト
  感情
  判断(ただ、あまり判断にフォーカスすることはすすめない。助けにならないことが多い)
    「こういうことが起こって欲しいんですね」
    「こういう感じがしてる?」
    「これがあればいいと思ってる?」
・第2レイヤー(階層)
 さらに深く、感情の原因とつながる。
 第1レイヤーのリフレクションから自然な流れで。
  「〜が大切なんですね」
  「〜を必要としているのかな」
  「〜が必要なので〜という感情を抱いているのかな」
・第3レイヤー(階層)
 つながったニーズを楽しむ。味わう。
 ゆったりと、時間を取って。

エンパシー(共感)送るというのは、本当にずっとその相手のフィーリングから
ニーズに意識を向け続ける、ということ。
こういう対応の仕方は、ほんとに今まで私たちはやってきていないから慣れていない。
すぐに、アドバイスしたくなったり、自分の感想や自分の中でわいてきた感情を
言いたくなってしまう。

だからこそ、エンパシーをする、というのは練習が必要になってくるんだなぁと
改めて思った。
そして、表面的な共感だけでなく、もう一歩、二歩進んで、深くニーズとつながることで
シフトが起こっていくんだ、ということも。

ワークショップをやっていて、参加者の方にシフトが起こるところを見ることは
本当に、言葉には言い表せないほど、心が震える感動です。
NVCを知っていて、シェアすることが出来ていて、本当に良かったと思える瞬間です。

そういう体験が出来る場を、これからも作っていければいいなぁと考えています。

今月は、4月20日(日)には、はじめての人向けの勉強会(ワークショップ)、
そして4月27日(日)には、エンパシーを自分に対してまず、行うことで
人間関係を改善する、というワークショップを開催します。
エネミーイメージ(敵のイメージ)を持っている相手がもしいるとすると、
ずっとそこに自分のエネルギーが使われてしまっていることになり、
自分自身が一番、辛い思いをしてると思います。

エネミーイメージを解消して、人間関係を解消できる手法をお伝えする、
実践的なワークショップです。
セルフエンパシーができれば、日常生活にほんとに役立ちますよ!
心の平穏を保ちやすくなります。ストレスが減ります!みんなに伝えたい、ほんと。

よろしければNVC(共感的コミュニケーション)を知って欲しいという
お友達にも紹介していただけるとうれしいです。
(貢献のニーズからお願いします)

ジム&ジョリのテレクラスにこれからも出て行くので、また内容を紹介しますね〜。
あと、メディエーション(調停)のクラスが一通り終了したら、
その内容のワークショップも開催しようと思ってます。
調停が必要な場所で役立つスキルが身につけられるように。

NVCは、理論だけでは身に付かないもの。
とにかく練習あるのみ!
これからも、どんどんNVCスキルを使って身につけていける場を提供
していきたいと思います。
どうぞよろしく〜。 

<NVC関連ワークショップのご案内>

■4月20日(日)10:00〜16:30

入門編「はじめての、思いやりのコミュニケーション」
思いやりコミュニケーションとは、NVC(非暴力コミュニケーション)や共感的コミュニケーションと言われてい
人と人とがやさしくつながるためのコミュニケーション方法。
*参考図書
「NVC 人と人との関係にいのちを吹き込む法」
マーシャル・B・ローゼンバーグ著
日本経済新聞出版社

今ではこの、バイブルとも言える本が日本語で出版されていますので、
理論は学ぶことができます。
ただ、本で学んだだけでは、日常生活で本当に使えるよう
なるにはむづかしく感じるかと思います。

この、はじめての思いやりコミュニケーションワークショップでは
基本的なNVCの考えを説明するだけでなく、
実践的に使うためのワークを交えながら、
日常生活で使えるコミュニケーションとして身につけることを
お手伝いします。

・Facebookのイベントページ


■4月27日(日)10:00〜16:30

入門編「はじめての、思いやりのコミュニケーション」

・Facebookのイベントページ


■5月11日(日)10:00〜16:30
「自己深くとつながる・セルフインテグレーション(自己統合)ワークショップ」
*こちらの回は満席となりました。(2014/4/20)

*長田せいじさんと共同開催
あなたが、その一歩を踏み出さないことで、大切にされていることはなんでしょ
うか?
「本当はとてもしたいことなのに、なぜだか、なかなか出来ずにいる。」
「あれもこれもやりたいけど、ゆっくり休みも取りたい。
なのに、気付くと動き回っていて、どれもこれも手に付いた感じがしない。」
自分のなかの葛藤に飲み込まれて、身動きが取れなくなっていたり、
いつの間にか流されて、こんなはずじゃなかったと思うことはありませんか?
あなたのなかにいる相反する部分たち。
そのみんなの声をエンパシー(共感)を通して、じっくり聞きいてあげることで、
個々の部分たちが協力して未来を創り上げる関係性を持ち始めます。
この自己統合(セルフインテグレーション)のプロセスによって、
「白か黒か」「どちらか一方しか選べない」という二項対立の選択ではなく、
あなたのなかのすべての部分のすべてのニーズを大切に含めながら、
いまの自分が本当に望んでいる未来を選択していくということができるようにな
ります。
見ないふりをして自分から切り離してきた部分を、あなたのなかに再び迎え入れ
るということは、
あなた本来のパワーを取り戻すことでもあります。
欠けたところのない、全部まるごとのあなたとして、統合した自己を生きてみませんか?
<こんな方におすすめです!>
・自分が本当にやりたいことがわからない
・複数の選択肢の中でどの道に進みたいのか迷っている
・本当にやりたいことをやる勇気がない
・これからの人生について考え直したい
・自分自身の内側にあるパワーを取り戻したい


場所は、東京都内。詳しい場所はお申し込みいただいた方にお知らせします。


参加費はいずれも
6,000円

<お申し込み>
次の事項をメールでご連絡ください。
・ワークショップタイトルと日付
・お名前
・携帯連絡先
・このワークショップで特に学んでみたいことがあれば

メール宛先
koumeyukari(アットマーク)gmail.com

折り返し、振込先をご連絡します。
振込完了をもって正式参加お申し込みとさせていただきます。


●ファシリテーター紹介
川口久美子。東京墨田区在住。
2009年にNVCのマーシャルの本を読み、すぐに日本で開催された
認定トレーナーフランソワ・ボーソレイユの2日間ワークショップに参加。そこでの出来事に衝撃を受け、NVCをもっと深く学ぶことを決意。
日本のNVCコミュニティのコアメンバーとしてその後、毎年何度か
企画される海外認定トレーナー招聘プロジェクトにスタッフとして参加し続けている。
2011年よりNVCの勉強会やワークショップを開催。
マーシャルの本を1章づつ読み続ける読書会や、入門編、セルフヒーリング系のワークショップなど実践的なワークショップのファシリテーターとして経験を積む。
2012年、アメリカBayNVC主催の年間トレーニングであるリーダーシップトレーニング(LP)の卒業生。
2013年、ハワイ在住のジム&ジョリ・マンスキー夫妻の来日プロジェクトをきくちゆみさんと共催。日本全国でワークショップを開催。そのつながりから、ジムとジョリからリーダーシップトレーニングを継続して受講中。
NVC Japan・Facebookグループ、NVC Japan メーリングリストの管理者。つながりの場を作ることに貢献することに喜びを感じる。
2013年、子キリンの日常ブログをはじめ、日々のNVCの気づきのシェアをはじめる。
2014年、マウイ在住のJim&Jori Manske 夫妻のメンターリングプラスのプログラムに参加中。
調停法、社会変革とNVC、リーダーシップなどについて学ぶ。

きりんの学校・主催

2014年1月8日水曜日

2014/1/7 電車で子供が騒いでいるのをNVC的にどう対応する?

2014年になりましたね。あけましておめでとうございます。
年末ものすごく忙しくなってしまい、気持ちがいっぱいいっぱいで、
なかなかブログを書く気力がでませんでした。
スペースが必要でした。

正月はゆっくり休んで、ようやく少し、気持ちが戻ってきましたので、
またぼちぼちブログも書いていこうかなと思ってます。

自己表現、つながり、創造性のニーズから。

さて、最近、ホリエモンさんが、公共交通機関などで子供が騒いだ場合は、子供に眠り薬を飲ませて眠らせれば良い、というような内容をツィートして炎上しているらしいですね。

それで思い出したのですが、
少し前に、NVC関連のコミュニティでそれと関連あるご質問を受けました。余裕ができたら私の考えを書きます、とお伝えしてましたので、
NVC的な対応だとどうなるだろう、
ということについて書いてみたいと思います。

質問内容は、次のようなものです。

「幼い子供が電車の中ではしゃぎ回っていて、周りの乗客が
迷惑そうにしている。母親は優しそうで、子供に注意できないでいる。
母親を傷つけずに周りの人の不満も解消して子供もおとなしく
なる関わり方はありますか? NVCではどう関わりますか?」

私がもしその場にいたらどうするでしょうか。
やることはまず、セルフエンパシー(自己共感)です。

NVCではまず、判断を交えずに客観的に現象を見ます。
ですので、何が「観察」なのかを見てみます。

子供が声をあげながら、車内を走っている。

周りの乗客は迷惑な思いをしていると、私は考えている。
(考えている、という観察)

母親はだまっている。
母親は困っているだろう、と私は考えている。
(考えている、という観察)

次に、自分の中にあるフィーリングとニーズに目を向けて、
そこに共感する。こんな感じ。

私は、周りの人がこの状況を不愉快、迷惑に感じていると
考えているんだ。
それはどんな感じがする?

居心地が悪い・・・
落ち着かない・・・
不安、心配な気がする・・・

何のニーズが満たされてないんだろう?

心の平安、気遣い、配慮
ひとりでいるスペース
調和・・・

母親がだまっている、ということで
私はどんな考えがあるんだろう?
「母親は子供をおとなしくさせるべき」
という考えがある?

NVCでは、誰が何をする「べき」という考えから
どれだけ離れることができるか、というのが
ひとつのポイント。

もし、「母親は子供をおとなしくさせるべき」
と私が考えているなら、
そこにも満たされないニーズがあるはず。

気遣いや、スペース、理解
相互協力
思いやり、協調性

そうやって自分のニーズとつながると、
気持ちは落ち着いてくる。

私がもしその場にいたら、たぶんやることは、セルフエンパシーだけになると思う。

NVCを知っているからといって、必ず、状況をNVC的に”解決”
しなければいけない、ということはない。

ただもし、その母親に声をかけたい、という気持ちになったとしたら。
そしてそれが本当に自分が喜びからしたい、と思えるなら、
声をかけるかもしれない。
こんな感じで。

「子供さんが走り回ることで、周りのみなさんに
迷惑がかかるんじゃないかと心配なんでしょうか。
周りに配慮したいと思っていんだけど、
走るなと子供に言っても自分のいうことをきいてくれないことが
多いので、もどかしく感じておられるんでしょうか。」

NVC的なつながりを持つというのは
ある程度時間的にも余裕が必要なことが多くなる。
隣の席にたまたま座って、ゆっくり話せそうな状況なら
そうやって声をかけるかもしれないが、
かけられなくても、それはそれでいいと思う。

ただ、そのように自分の中で考えて、
その女性を見てあげるだけでも、それは共感、エンパシーを
送ることになる。
共感をするというのは、その相手に共感的な意識を向ける、ということだから。

ただ、他の人にエンパシーを送るためには、
まず自分自身が十分にエンパシーを受け取る必要がある。
だからセルフエンパシーが必要だった。

お母さん以外の周りの乗客が
「不機嫌」なように自分が感じているなら、
先ほどと同じように、その考えを持っている自分のフィーリングと
ニーズにまず、エンパシーを送る。

ただ、たぶんそこでだまっている人たちにはわざわざ声はかけようとはしないと思う。

ただサイレントエンパシーとして、
「あの人は静かにすごすスペースが必要なのかな」
というようにエンパシーを送る。

走り回っている子供に対しても、直接声はかけないかもしれないが、
次のようにサイレントエンパシーを送るかもしれない。

「とてもワクワクしてうれしいのは、きっと冒険や
運動、楽しみのニーズが満たされてるんだな」

こうやって周りのニーズにひと通り、思いを送り、その上で、
すべてのニーズを満たす、何かいい手段が思いつくか、考えてみる。

ニーズにつながることなしに
いきなり手段の話から入ると、だいたいは
反発がきたり、理論的な反論になったりする。
そこには、「つながりの質が高い人間関係」は生まれにくい。
ギスギスしたやりとりになりがちだ。

NVC的な対応というのは、どんな状況でも、
自分や相手のニーズに思いを向ける、ところからはじまる。

表面的には何もアクションはしていないかもしれないが、
内面的な心、意識の向け方を変えるだけで、
NVC的な対応になる。

NVC的な何かアクションをする「べき」だ、という
ところから離れて自分自身とつながることが第一歩になると思う。

そして自分が心の底から喜んで、相手とつながって
つながりの質を向上させたい、と思えるのであれば、
ニーズにつながった自分の状態で、
相手にリクエストを出すかもしれない。
でも何も言わない、ということを選択する自由があるし、
何もしない、という自分を受け入れる、ということも可能だ。

私の考えはこんな感じです。
長くなってしましました。
参考になっているでしょうか?

では、2014年も、どうぞよろしくお願いします。