2015年4月26日日曜日

2015/4/26 相手に対する考えが、自分を苦しめ続ける。そこから抜けるには?

昨日は、私が開催しているNVCの勉強会、命とつながるコミュニケーション勉強会でした。

今回は、既に今までに何度かNVCの勉強会に出ている人たちばかりだったので、
自分が実際の生活の中で、
心が乱されたときのことを使って、
観察し、
自分に共感し、
相手に共感する
というワークを、ワークシートに書き込みながらやっていただきました。

やはりみなさん、相手に対する共感がむづかしく、なかなかひとりではたどり着けない。

まず、自分に対する共感をもらった段階で、ようやく、相手のことを考える余裕ができる。
でも最初は、
「あの人はこういう考えの人だから」
という、考えについてどうしてもとらわれてしまう。

自分自身を苦しさの中にとどめているのは、その、相手がこう考えているに違いないという考えを自分が持っていること。
その考えを自分が持っている限り、じわじわと、自分自身を苦しませてしまう。

私はその人が相手に対する考えを持っていると思ったとき、次のように質問する。

「そういう風に考える時、その人は、どんな気持ちだと思う?」

そして一緒に、相手の気持ちをさぐっていく・・・

辛いのかな?
悲しいのかな?
怒っているのかな?
さみしいのかな?

ひとつひとつ、まるでからまりあった糸の玉をときほぐしていくように。

そしてようやく、
あ、あの人は、悲しいんだ。
と感情にたどり着いたら、
その先にあるニーズ、
その人が大切にしているものが
見えてくる。

絡まり合った糸の玉の中にある
感情につつまれた、核。
その核は、

認められたい、
愛されたい

というエネルギーだと気づいたとき、
本当に相手に共感をもってつながることが出来て、
涙があふれてくる。

そんな瞬間まで一緒に旅をすることができたとき、
そのニーズの美しさに、私は感動する。

一緒にいさせてくれて、ありがとうございます。

参加者のみなさんの感想から。

————
昨日はありがとうございました。
朝目覚めたら頭の中がすっきりしているんです。
まるで地図のように整理されているような。。。 
キリンとジャッカル、感情とニーズ、考えた事と本当の身体の深い所にある感情、他者のニーズと私にニーズ 
学ぶことが沢山あるって幸せです。ありがとうございました。

他者共感の感情とニーズを言語化することによって明確さが出てきて、ほっとして、自分の中につかえていたものが、涙で流れてうれしかったです。

途中から、もっと学びたい欲求が出て、ワークをもっとやりたくなった。

他者への共感を土台にして外向けに発信するプロセスを学べた






————
次回の<命とつながるコミュニケーション勉強会>は

524日を予定しています。

あと今回思ったこと。
最近、BePeaceプラクティスをはじめたので、ニーズにたどりつくのも
「コヒーランス」を使えば早いのにな~
使いたいなぁ~というのが
すぐに頭に出てきて困った。
今回はあくまで、NVCを学ぶ場なので、
BePeaceのスキルは封印して使わないので
時間がかかるという考えになってしまった。

ただ、休憩時間に、BePeaceの体験がどんなものか、コヒーランスとはどういうメリットがあるか
などを雑談で話したら、
参加者のみなさん全員、すごく興味を持ってもらって、
66日、7日の東京でのワークショップも参加したいと言ってくださり、うれしかった。

BePeaceの体験については別のブログで書いてるのでそちらを見てね~。

「コヒーランスの力とは?」

帰ってきたら、もみじが箱でまったりしてて、癒された。。。
(もみじとコヒーランスは関係ないです。。。)



2015年4月3日金曜日

2015/4/2 インスタントNVCでやった気になってない?NVCと社会変革

今日のCCCでのAuthentic Leadershipの場。
また、深い学びとつながりの場になりました。
今日のファシリレーターは安納献さん。
みぃちゃんはお休みです。

NVCをやってきてもう6年になるけど、
やってもやっても、毎回、学びと気づきがある。
人生と同じだね。

人間をやっている間中ずーっと学んでいくんだろう。

今日のメモから。

・マーシャルの本、日本語訳はないけれど、Heart of Social Changeはとてもおすすめ。社会変革を目指す人向けの薄い本だが、とても役立つことが書いてある。

本はアマゾンで買えます。

5分しかもらえなかった場合に、いかに相手とハートでつながるか

・肩書きや立場がある人には、自分の主張だけをいくらしゃべっても受け入れてもらえない。ガードが固い。
まず、相手に共感する。
「あなたも大変ですよね。」と話を聞く。

・「あなたがNVCについてもっと知りたいと判断するには、何を知る必要があるのかを教えてください」とリクエストすると
何がその人にとって重要なのか明確になり、的確なプレゼンができる。
(影響力ある人にNVCをすすめようとする場合)

・つながりの質がいいとは、お互いのニーズが大事にされていると思えるときの関係性

・つながりリクエストの「これを聞いてどう感じますか?」というのは、あなたの反応、あなたのニーズが私にとっても大切なんです、というメッセージを伝えているということ

・つながりの質が高くあるのであれば、相手が断っても平気。相手は別のニーズにYesと言っていると思える。

NVCのリクエストはとてもパワフル
ただ、自分がちゃんとニーズにつながっている必要がある。

・リクエストを明確にするには、ニーズにつながっている必要がある。
そして、明確に出来るのは自分だけ。自分にゆだねられている。

・「どうせ自分なんて・・・」
と思ったときは、自分のニーズを大切にしていない。
日本では調和のニーズから自分のニーズを後回しにしたりあきらめがちだから気をつけよう。

・毎回、誰かのニーズを犠牲にして自分のニーズを満たしていると、いずれ全員が代償を払うことになる

・会社の上司が「会社の命令だからこの仕事をやれ!」と言って、部下がしぶしぶ受けてやったら、あとで何らかの代償を払うことになる。

・自分がやりたくない、という場合の2通りの伝え方。
1)それはいやだからやりません
2)私は別のこれを大切にしているから、やらないことを選択します
2の方が相手は受け取りやすい。

<自己表現のエクササイズ>
1)最近あった、むかっとした怒りがわいた出来事を思い、そのときに相手に対して思った考えを書く。判断する言葉。(ジャッカル語)

2)ノートに書いたその判断する言葉を、ペアになった相手に私、そこから浮かぶフィーリングとニーズを書いてもらう

3)自分も、ペアの相手のジャッカル語にフィーリングとニーズを推測して書く

4)書き終わったらノートを戻してもらい、自分で追加出来るフィーリングとニーズを書く

5)一番大切にしているニーズを見て、そのニーズを満たすために思ったり口にした言葉が、どれほどそのニーズからかけ離れているかをみる。シェアする。

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・表面的なニーズではなく、さらにレイヤーになって深いニーズに気づいた

・そのニーズにつながると、やっと身体がゆるんで腑に落ちた感じがある。
ひとつ、悼みの亡霊が成仏した。

・頭のレベルだけで、私のフィーリングとニーズはこれだと思う、と時間をかけずにやると、インスタントNVCで、本当にニーズにつながっていない。
身体でニーズとつながることが必要。時間をたっぷりかけるのがキー。

・ジャッカルの言葉は大切なニーズへの入り口なんだ!

・言葉が激しければ激しいほど、怒りが強ければ強いほど、そこにはとてもとても大切なニーズがあるということ。

・悼むことについて。過去の痛み、悼みに対しては、嘆ききることが必要。
嘆くことで、ようやくそれを解放できる。成仏させられる。

・過去に自分がやったことで、自分自身を責め続けている場合、2重の嘆きが必要。
1)失敗した、と判断して自分自身を責めている自分に共感する。何のニーズが大切なのか。それが満たされなくて、どれだけ悼みがあるのか、を充分に表現する。

2)最初の出来事を行った自分、それは何のニーズを満たそうとしていたのか。
そのときは、それが自分にとって最善の手段だった。ということを受け入れる。
そのニーズが満たせれなかったことを、充分に悼む。

・純粋に悼むことが重要。そこに少しでも責める気持ちが入っていると。
罰を与えなければ、といったことにエネルギーが使われることになり、純粋に悼むことにエネルギーを使えない。

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まだまだあるけど、とりあえずこの辺で・・・

今日やったワークは、私の勉強会でもぜひ、やってみたい!
自分のNVCワーク集に追加しておこう。

次回の<命とつながるコミュニケーション勉強会>
425日(土) 14時~17
その場にあるニーズを聞いて、いろんなワークをやりながら
NVCを日常生活に使って、周りの人たちとの
つながりの質を高めることができるようにする勉強会です。
場所は文京区です。
お申し込みはこちら~。


2015年4月2日木曜日

2015/4/1 NVCのIIT(国際集中トレーニング)で得たものとは

去年の12月に、NVCIIT(国際集中トレーニング)、9日間に参加してきました。
毎日、朝9時から夜9時まで、びっちりとスケジュールいっぱいでたくさんのことを
学ぶことが出来て、それはそれは
貴重で大切な時間を過ごせたこと、とてもうれしく思っています。

そして、そこで出会えた人たち。
ホームグループという小グループでのメンバーのみんなとのつながりが、
今でも続いているのがとてもうれしい。

先日も、月に1回やっている、つながりのためのオンラインの会で、
お互いに話を共感的に聞きあって、
たくさん、サポートをもらえた。
暖かい気持ちとつながり。

日本ではじめて開催されたこのIIT
参加者が80人ぐらいいて、
さすがに全部の人と同じ程度のつながり感は持てない感じがあったけど、
ホームグループ以外の参加者のみんなとも、
帰ってきてからいろいろとあったり、Facebook上で話をしたり、
つながりが続いている。

うれしいなぁ。

すぐには無理だろうけど、
また必ず、日本でIITが開催されるときが
やってくるはず。
その時はまた絶対、参加したいし。するし。
また、去年は参加出来なかった、という人。
本当に人生変わるぐらいのすごい気づきや出会いや、楽しみや学びや、
感動が待ってるから。
ほんとにおすすめだよ!!

もちろん、日本以外の海外でも世界中で開催されている。
数日後からはアメリカでの開催。
英語ができる人は、海外での参加もいいかも~。

先週のAuthentic Leadershipの感想、
書いている時間がまったくなくて書けなかった。。。ちょっと残念。
時間がたってしまうと、記憶もうすれてくるから、やっぱり体験したらすぐ、
書いておきたいな。

残っているメモから。少しだけでも。
みぃちゃんやっぱりすごいわー。

NVCをわかっていない人、とラベル付けした時点で、分断が起こっている
 「職場にはNVCがない」と決めているのも自分の考え

・生命エネルギーは誰でもみな同じ。
 ただ、それを区別する言葉を持っているかどうかが違うだけ

・どんな人のニーズにもつながれる。スターウォーズの「ヨーダ」的なエネルギーだと思う

・あなたの「怖れ」にも、私の「怒り」にも、同時につながれる。それがエッセンス。

・それは本当の生命エネルギーか。
「こうあるべき」を手放して
生命の躍動するエネルギーにゆだねる、ことを学ぶ必要がある
まず自分が実行して、次はそこに人を含むことを学んでいく

・起こってくるエネルギーとどうダンスするか

・サーフィン、波乗りのような感じ

・身体の声を聞く!!

・エネルギー的にいつも駆り立てられているというのは、おかしい。
 ずっと夏、というのはない。

・自分がやりたくないことは、手放すことも必要。
 それを喜んでやりたい、という人はきっと現れる。世界が面倒を見てくれるはず。必要ならば。
 世界は常に、ニーズをケアしようとしている。

・ニーズをどうやって見つければわからない?論理で、頭で探していても見つからない。
 ニーズはいつもそこにある。
 感情を追うこと。

・適当さが大切
 名前を無理につけなくてもいい。

・集合的なニーズはある。チームビルディングで使う。

明日はまた7回目です!
あと4回。楽しみ~~♩