2016年9月25日日曜日

2016/9/25 子供のいじめと健やかさのニーズ

2016/9/25 子供のいじめと健やかさのニーズ

私のクラスのある生徒さんから、次のような
ご質問をいただきました。
NVCではどう考えたらいいのかと。

(質問)
———

お母さんの立場の人がお子さんの「健やかさ」がニーズにあるって、
それって、ありですか?

お子さんがいじめにあっている可能性のある
お母さんがいて、子どもはそれを
お母さんに伝えてきません。

お母さんから 健やかで居て欲しいから、
何かあるのであれば教えてくれないかな?
とリクエストを出すのは 
相手をどうにかしようとしていることにならないのでしょうか?
————

いくつかポイントがありますので、
順を追ってお伝えしようと思います。

まず、大切な事。
それは、「ニーズは、誰かが何かをやるという特定の行動はついていない、純粋なエネルギーである」
ということ。

ですから、母親が「健やかさ」が大事。
というのはアリです。

それが、子供であっても、自分自身であっても、周りの人であっても、

「健やかさ」というニーズが大切、ということです。

次に「あなたの健やかさが心配なので、何かあれば教えてくれないか?」
というリクエストを出すのが、相手をコントロールしようということにならないか?
ということですが、リクエストというのは、
それを出すときに、

「相手がNoと言ったら、罰を与えてやろう」
と思っているのかいないのか、
で、純粋なリクエストなのか、それとも
相手を支配、コントロールしようとしているのか、そこが違いになります。

つまり、純粋な「健やかさ」のエネルギーを
自分が欲しい。そのために、
あなたが健やかでいるのかどうかわかるような明確さが欲しい。

だから、今日、学校であったことで自分自身が辛かったり嫌な思いをした出来事があるなら、
教えてもらえますか?

それを、Noと言われたら罰を与えようという
意図なしに、純粋なリクエストとして伝えられるのであれば、
つながりの質を保つことが出来るかと思います。

もうひとつとても大切なこと。
それは、評価判断を手放す、ということです。
純粋な観察を探す必要があります。

「子供がいじめに合っているようだ」

これは、評価判断。
そう思った背景となる、具体的な観察はなんですか?

ひとは、評価判断を伝えられると、
それだけで反発したくなるものです。

「いじめなんてないよ。」

と言われて終わりです。

具体的に誰が見ても客観的な事実をお互いが認識して、
それをフラットに伝えた上で、

まず、相手に共感をします。
「こういう事実を見たんだけど、
あなたは、~という気持ちなの?
それは~が大切なの?」

そのあとに、自分の自己表現。
「お母さんはこの事実を知って、
とても不安なの。あなたが健やかで
安心して学校ですごしているのかを知ることで
お母さんの心の平安が保たれるの。

だからお願い。
もし学校で何か気持ちがざわついたような
出来事があったら、
夜にお母さんとお話しして教えてもらえませんか?」

こういう形で自分の感情とニーズ、
そしてリクエストを伝えます。

それでも、子供は

「何もないよ」
と言ってくれないかもしれません。

そのときには、相手に共感してあげてください。

「突然こんなことを言われて、
困惑して落ちつかないのかな?
気持ちの余裕が欲しいの?」

といったような共感を、与え続けることです。

「何か不安なのかな?
安心が大切?」

といった言葉が必要かもしれません。

そのときに、その子供の中で
何が生き生きしているか。
それをただただ、自分を空っぽにして
相手の感情とニーズにつながろうとすること。

そこに、自分自身の「不安な思い」や
「なんとかしなければ」というエネルギーが
混ざっていると純粋な共感にはなりません。

そのときは、母親自身がまず、
自己共感または、誰かから十分な
共感を受けて、心のスペースを
作る必要があります。

自分の心の中の泉がすっと澄んでいる状態。

その心の状態になってから、
相手との対話に臨む必要があります。

これで、回答になっていますか?

------
とお送りしたところ、「納得しました。とても明確です」
とお返事をいただき、安心しました。

お役に立てたなら何よりです。

こんな感じのご質問はいつでも受け付けてますので
お気軽に送ってくださいね〜。

久美子

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